nefunefuの日記

精神疾患や障がい者の理解が深まれば嬉しいです

僕が経験した精神病棟での入院生活

私はメンタル疾患を26歳の時、20年前に発症してから、今まで入院は経験したことがなかったです。

その為、友人、知り合いから入院生活のことを聞いてもあまり理解していなかったです。

 


去年の8月下旬に長いうつ状態が続き、その後安定期からすぐに軽そう状態になり、好きな女性とデートをしてドーパミンが溢れるような感覚になり、せん妄障がいを起こして幻覚症状が出て錯乱状態になり夜中に家の近くの大きな会社のビルに裸足で突っ込み警備員に抑えられたと聞いています。

 


夜にはいったん落ち着いたようですが、朝方からまた暴れ出してしまい、その時の状況は曖昧ですがレスキュー隊の方達が何名か来てそのまま近くの精神病棟に医療保護入院という型で46歳で初めて精神科の病院で入院しました。

 


入院後5日間は身体拘束をされましたが、このことに関しては、ちゃんと人間の尊厳や倫理について書きたいことがたくさんあるので今回は割愛します。

 


最初の一週間は身体拘束のベッドのある閉鎖病棟の隔離室で過ごしました。

入院から一週間後に一般病棟の個室に移動しました。

殺風景でトイレとベッドしかない隔離室とは全く違って洗面台もあり机もあるしビジネスホテルのような部屋で部屋から病棟内も自由に行き来出来て自由を取り戻した感覚でした。

 


一般病棟はデイルームと呼ばれる広いリビングがあり作業療法士がいろいろなプログラムを行ったり、プログラムが終わればテレビを見ることも出来ました。

ほとんどの患者さんが食事をデイルームでして、その後薬が配られ看護師さんがちゃんと飲んだか口を開けてチェックします。

 


朝の起床時間は午前6時半、就寝は午後9時半でした。就寝時間になると明かりが勝手に消えます。

 


お風呂は週に3回です男性は月水金で洗い場もお風呂も広がったので3人ずつ交代で入っていました。

 


一般病棟には大勢の人が作業療法、テレビ、食事が出来るデイルーム、何か困ったり頼み事をする時に使うナースステーション、大浴場、一般病棟にある複数の個室と大部屋(定員4人)

ナースステーションの裏に隠れている隔離室

公衆電話が2台ありました。携帯電話は許可が出れば使えます。

その他にも相談室など何部屋かありました。

 


私が入院していた病院は中規模の総合病院でした。4階が精神科の病棟です。

内科の検診で2、3回他の階にも行きましたがあとは全て4階で過ごしました。

コロナ禍の影響もあり、面会、外出、一時外泊は全て出来ない状態でした。

 


あとは大事なのはご飯です。

入院経験のある人は病院のご飯が美味しいか美味しくないかで病院生活の質が全然変わると言っていました。

私の入院した病院の食事は美味しいと評判だったようで食事に関しては良かったです。

 


私は一般病棟に移ってから時間制限が最初の頃はありましたがスマホの利用の許可が出ました。そのおかげで暇な時間はもちろんありましたが、なんとか過ごせました。

 


入院して三週間目からは大部屋に移り部屋のひとやデイルームで知り合った人とも多少会話もして、看護師さんとも比較的話すことも多かったので、人間関係は良好だったと思います。

 


入院中は外にも出られないから寝ているか本読むか、作業療法に参加するかくらいしかやることがないので、廊下をひたすら歩いて散歩をしている人が多かったです。

 


私が入院していた病棟は以前はベランダでタバコが吸えたそうですが、前面禁煙でした。

 


入院期間中は1ヶ月経つ頃には慣れもあって過ごし方も多少落ち着きますが、退院すると外の開放感と自由度の高さを改めて感じます。