私の双極性障がいの特徴
私はラビットサイクルの双極性障害II型です。
20年前にうつ病院と診断されてから完治を求めて薬物療法で治療をしてきましたが最初の8年はなかなか良くならずに主治医が悪いと決めつけて病院を転々としていました。
転機が訪れたのは新しく病院を変わってSSRIの薬をデプロメールから、その当時新しかったジェイゾロフトに変えたことです。
この薬は私には今まででダントツに相性の悪かった薬です。
飲んだ翌日には、それまで比較的に安定していたのですが、地面を這いつくばってトイレに行くのがやっとのくらい、最初に具合が悪すぎて精神科に受診したとき以来の辛さでした。
SSRIの薬は効果が出るのに一ヶ月くらい掛かるというのは知っていたのでベッドで寝たきりのまま一ヶ月頑張って服用しました。
体重は10キロ落ちました。
もう自分の中で限界になり部屋に残っていたデプロメールに切り替えたところ翌日には元気になっていました。
そこから家族に暴言を吐いたり、友人に高圧的な態度を取ったり、主治医にも怒りをぶつけたりと感情が爆発的な状態になりました。
このことがきっかけで、うつ病と診断された8年後に双極性障害II型と診断名が変わりました。
元気になってからの一ヶ月くらいは周りに迷惑をたくさん掛けていました。自分は気分が高揚しているから一日一日が楽しく感じます。
脳の中は興奮状態なので睡眠もほとんど取らずに夜中も友人にメールやSNSを相手の事情も考えないで送ります。
一番酷い時は自分がこの世の中のリーダーなんだと思い、あなたの心の中は全て見えていると勝手なことを言いだし友人は9割以上離れていきました。
後々経験して分かったことですが、その前のうつ状態が長かったり、深刻なダメージがあるほど今までの抑えられていた力が爆発して躁状態は大きくなります。
だからうつ状態が長く続いて希死念慮などが浮かんだ場合は自分は要注意でした。
私の場合には躁状態が激しくなった時にデパケンという薬を使って一時的に躁状態が治まりました。
その後、友人はほとんどいなくなり家族にも迷惑をかけて強い希死念慮を感じながらうつ状態になりました。
ある程度元気になってからは私の住んでいる市には各区にある精神障がい者が利用する地域生活支援センターや作業所、地活などと呼ばれる地域活動支援センターをよく利用するようになり新しい仲間が増えていき生活的にも比較的に安定していました。
この頃の薬はSSSIのデプロメール(のちに新薬のレクサプロ)、レキソタン、レメロン、ラミクタールを服用するようになりました。
なかなか寛解にはならずに一ヶ月にうつ状態と軽そう状態、安定期を繰り返すラビットサイクル状態ではいました。
軽そう状態に入ると、うつの症状の真逆で頭の回転は早くなるのですが、自分を過大評価したり、多弁になったり、一番分かりやすい例だと私は自分のことを普段は僕と言っていますが、軽そう状態に入ると俺と言ったりしています。
うつ状態に入ると家族でも人と会うのが怖くなります。ほとんど寝たきりになります。トイレと一日1回の食事以外なにも出来ません。
なぜか夜の8時から12時くらいまで状態が少し良くなりメールやLINEチェック、ニュースなどが見れるくらい少しだけ元気になります。
去年の春から夏にかけて長期間、ほとんどうつ状態で寝たきりの生活でした。
8月の下旬から外出出来るようになり、どんどん元気になり、好きな女性とデートをして夜に家でドーパミンが爆汁してせん妄障害を起こして錯乱状態になり、裸足で家の近くの大きな会社のビルに突っ込み警備員に取り押さえられました。
朝方も家で暴れてしまい医療保護入院になりました。
この夜の行動と朝の行動はなんとなく覚えているような感じで意識的な行動ではありません。
秋に退院してからは薬はガラリと変わりました。
現在はリーマス、クエチアピンが主に使われていて朝昼夕にセルシン、就寝前にラミクタール、コントミンを飲んでいます。
現在はSSRIの薬やレメロンは使っていないので、なかなか活発な行動が出来なくて安定期に入っても活力が足りない感じです。
逆にリーマスのおかげかうつ状態の時は寝たきりという日は少なくなりました。
希死念慮の思いもあまり出てきていないです。
双極性障害とひとことで言っても病状は人それぞれ違います。
だから病名ってざっくりと分けたようなもので、薬が合うか合わないか分からないように、メンタル疾患の治療は人それぞれ違うものだと思います。